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宝塚てくてく

てくてくしませんか vol.3 信仰の山と眺望の山

行者口~行者山~剣尾山~横尾山~能勢の郷

「山のあなたの空遠く 幸い住むと人のいう」山頂や道中から北摂の山並みが重なり、山や谷に田畑や民家が垣間見える剣尾山はブッセの詩に重なる。
大日如来が彫られた磨崖仏
大日如来が彫られた磨崖仏
 能勢電鉄の山下駅前から阪急バス「能勢の郷」行きに乗り、約30分「行者口」で降りる。
行者口から玉泉寺横の林道を行き、「右是より行者道」の道標に従って進む。行者道に入るとすぐに歩幅も高さも程よい階段の山道が始まる。

 この山は岩だらけの山で、変化に富む景色が楽しい。

 ほどなく見上げる巨岩に大日如来が彫られた″磨崖仏″が。

 次々現われる岩壁や景色に見惚れながらも歩を進め、少し息切れしたころ、一際大きな岩が現われ、側に″行者堂″がある。お堂の裏山には″役行者″の行場と″爪刻行者像″がある。ここから行者山山頂(469m)を経て、尾根続きで剣尾山山頂(784m)を目指す。

 ニホンジカにはがされた樹木の幹、炭焼窯跡を左に見て、やや単調な坂道を辛抱強く登ると六地蔵が見えてくる。
能勢の山里を望む
能勢の山里を望む
六地蔵は、「地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天」という6つの世界のいずれに陥った人をも救いとるといわれる。

 月峯寺跡がある。百済から渡来の日羅上人が護摩をたいていた時、虚空から剣が降ってきたと伝わる。ここから剣尾山の名が付いたのか。

 山頂へ最後の急坂をあえぎながら登る。頂上は平らな岩で台状になっており、居心地よく、弁当を食べることに。

 特に360度のパノラマの眺望は、この山の大きな魅力の一つとなっている。
剣尾山山頂の風景
剣尾山山頂の風景
 剣尾山を後にして、尾根伝いに横尾山へと向う。最初の分岐点で「笠山コース」をとり、道なりに行く。尾根道を下り「摂津・丹波国界」の石標を左に折れ登って行くと、大きな反射板の手前にまた「石標」があり、再び左に折れる。明るい雑木林の尾根道がしばらく続く。見通しそうな横尾山の山頂から瑠璃渓や亀岡方面が望め、少し先をシカ除けネットに沿って下り岩峰へ。

 能勢の郷リェクレーションゾーンに入ると、小鳥のテラスコース」を選ぶ。滑りやすい道に気をつけバス停・能勢の郷へ下って行く。余裕があれば、″能勢温泉″でひと風呂浴びるのも良いプランだ。

宝塚てくてく第238号<平成20(2008)年11月号>より

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