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宝塚てくてく

てくてくしませんか vol.4 ツツジに包まれる道

山本駅~中山最高峰~中山寺奥之院~清荒神駅

中山は市民に最も愛され親しまれている山です。登山道は多いが、山本から長尾山を経て登るのが一番長くてきつい。春、コバノミツバツツジが薄紅悒脆染めた山道は頑張った人への最高のご褒美です。
山本駅北側から、満願寺への道を北上する。左手に、宝教寺を見ながら30分ほどで分岐点に達し、左へ山道を進むと急に様相が変わって大きな岩の急登が待ち構えている。先の分岐点から10分ほど。格好は悪いが、四つん這いになって登る。太いロープが2本”どうぞ、つかまって下さい”と言うように垂れ下がっている。かなり長いので、登り切ると息が荒くなっていることに気が付く。腕力も腹筋背筋も使っているためだろう。

大きな鉄塔の下で一休み。南東側の眺望が楽しい。2つ目の鉄塔までの間、ヤシャブシの木を見つけ花粉症の人は、思わず身をすくめる。お目当てのコバノミツバツツジの木もちらほら現れる。

赤い大きな鉄塔まで、最初の鉄塔から約25分、ここからは、北東の方、北摂の山々が美しく眺められる。ふと直ぐ手前を見ると愛宕山が愛宕原ゴルフ場の西端に座っている。視界が狭くなり急坂を下ると右手近くに、けやきヒルゴルフ場のカート道が通っている。再び登り30分で、金網に囲まれた鉄塔に出合う。

長尾山トンネルは、どのあたりを通っているのだろう?と考えながら緩やかな上り下りを繰り返すこと約30分(金網の鉄塔から)で中山最高峰に到着。この間、左右を金網に囲まれ遠くの展望はなく単調ではあるが、コバノミツバツツジの本がたくさんあって開花時には、花のトンネルの中を通っている錯覚に陥る。ツツジの開花時期には是非、通って下さい。一度経験すると二度三度訪れたくなること請け合いである。

最高峰からの眺めは、東に能勢の妙見山、北に、剣尾山、横尾山、西に大船山、羽束山、大峰山と数多くの山々が眺められ嬉しい。

奥之院を経て、やすらぎ広場を桜並木の開花時の光景に思いを馳せながら散策し、荒神川の上流に沿って下る。川洽いの道は静寂な雰囲気だが、その後、滑り易い裸地や深い亀裂を伴った悪路もあり転倒しないように心掛けたい。山道は大林寺の境内で終わる。参道を通り、清荒神駅に着く。(全行程約5時間)

宝塚てくてく第243号<平成21(2009)年4月号>より

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