地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、宝塚の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

宝塚の地域情報サイト「まいぷれ」

たからじぇんぬの作り方

宝塚の音楽学校(授業とお掃除)

タカラジェンヌの第二歩

こんにちは、右京です(*´∀`*)
さて、今回は音楽学校編。
宝塚音楽学校とは、いったいどんなところなのでしょうか?

音楽学校今昔

私達が通ったのは国道沿いにある旧音楽学校。
蔦が絡まり風情のある建物でした。
なんだか様変わりしてしまってて残念ですが、今も建物は残っています。
老朽化によって、数年前、現在の武庫川沿いの劇団近くに移動しました。
当時から物凄く古かったはずなのに、通っていた頃、そんな感じはしませんでした。
何故なら・・・掃除が徹底的にされていたから!
旧宝塚音楽学校校舎
旧宝塚音楽学校校舎
現在の音楽学校
現在の音楽学校

宝塚名物、『予科生のお掃除』って?

お掃除が凄いっていうことは有名ですが、どんだけ凄いかは皆さんご存知ないですよね?
まーじーで凄いです((((;゚Д゚)))
一人一人担当場所を決められて、年末皆さんがやる大掃除×10を1年間毎日します。
それも7時20分から1時間ちょい!Σ(゚Д゚;)
私の掃除場所はお琴教室でしたが・・・えらい担当箇所が多かった!
フローリングと畳とピアノと窓8枚と鏡!!
最初の頃は全力でやっても間に合わない程でした。
道具も凄い。
例えば私の道具ですが…
タオル4枚、雑巾1枚、バケツ、モップ、ガラスクルー、艶出し、金属磨き粉、ガムテープ、筆。
最初のほうはまだわかる。
後ろのほうの道具は何処で使うのか?!
艶出しはピアノに、金属磨き粉はピアノのペダルに、ガムテープは畳のゴミを取るのに、筆は桟を掃くのに使うのです!
えらい大変なお掃除ではありますが、毎日やることによって段々手際が良くなり…余裕で出来るようになります。
そして熱心に磨くあまり・・・掃除場所変な愛着を持つようになるのです。
「フロアーちゃんピアノちゃん(*ノ≧∀)ノおはようっ!」とか。
・・・・・・私だけ?(笑)

授業もかなりハード

音楽学校の授業内容は、バレエ・モダンダンス・タップ・歌・合唱・芝居・日舞・お茶・音楽通論・ピアノ・選択で琴か三味線・・・
最近ではこれに狂言、そして希望者には高卒資格を取るための勉強が入ってるとか。
授業と授業の合間の休憩は10分。
その間にレオタード⇔制服⇔着物と着替えます。
早替わりの練習みたいなもんでしょうか。
最初はそれが物凄い大変です。
特に着物は慣れていないので、
バカボンのように短いか、自分で裾踏んですっ転ぶ程長いか、始まってもないのに既に着崩れているかで・・・(´∀`;A )
でも、これまた何故か余裕で出来るようになります( ̄ー ̄)

他にも色々ありますが・・・

ほんの一部のみしかご紹介してません。
他にも色々ありますが、そんな無茶なっ?!っていうことが多いかもしれません(笑)
確かにかなり厳しい環境ではありましたが、今振り返ると何一つ無駄になることはありませんでした。
得たものは計り知れません。
どんな事でも、出来ないんじゃなくてどうやったら出来るかを真剣に考え、出来るようにしてしまう力。
そして横の連帯感、1人の責任は皆の責任、『助け合う』ということ。
特にこの感覚は舞台に出る上で物凄く重要です。
そして何より・・・同期は一生の宝物です(´▽`〃)ヾ
共に悩み、共に泣き、共に笑い・・・共に大笑い(基本的には笑いメインな我が81期)
こんなにも濃い仲間は、他では作れないと思います。
同期に出会えただけでも、入れてよかったなぁ~と思える、そんな宝塚音楽学校です。

それでは、また次回!ヽ(´ー`)ノ
右京右京
元宝塚歌劇団宙組 貴羽右京

1995年『国境のない地図』で初舞台、同年花組に配属
1998年 宙組発足と同時に宙組へ組替え
2007年『維新回天竜馬伝』『ザ・クラッシック』で退団

その後・・・激動の1年を過ごし(笑)流れ流れてライターやってます。

ブログもぼちぼち・・・「右印良品」

人気のキーワード