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宝塚てくてく

もみじ 紅葉 黄葉

秋空が澄みわたり、この季節すがすがしい気持ちになる。そればかりでなく、実りの秋で食欲増進、何につけても意欲が湧いてくる。野山は赤や黄色のもみじが錦に輝く。
万願寺境内より
万願寺境内より
日本の四季は、4人の女神が司ると考えられ、春は佐保姫がサクラを咲かせ、秋は竜田姫が山の錦を織りなす。

いち早く紅葉のおとずれを告げるのはサクラ。町では寿楽荘あたりもよい。十万辻、そして桜の園のサクラはカエデにくらべ派手さはなく、自然のものという感じが強い。

もみじの美しい所は最明寺滝近くの井植山荘あたりだろうか。山本駅から最明寺川沿いに約30分ほど。このあたりカエデが多く秋空の碧さに、もみじが映え、山荘ととけあっている。焼失した多宝塔が秋の風光のなか見られないのが残念である。

なおも谷を登ると満願寺。多田源氏ゆかりの寺で、古刹のもみじもなかなかよいもの。公園のベンチに腰をおろし行く秋を味わうのもよい。
変わったところではアメリカフウの紅葉。長尾山トンネルの南側の街路樹で、10月の初めには色づき始め、掌状(カエデと同じ)の大型葉でモミジバフウともいう。紅紫色で葉が大きいため荒けずりの感はいなめない。

中山寺奥の院も捨てがたい。中山寺の信徒会館前より夫婦岩へ、ここで冴えわたる秋空のもと、大阪湾の展望を楽しみ、なおも進む。

緑の葉もあせてはきているが、そのなかウルシやハゼの赤が燃える。

奥の院はカエデも多く赤や黄色に染まり、陽が射すと一段と輝く。この手節、新しく散ったもみじ葉を踏みしめ、森のなかを歩くのは何んと気持ちのよいことだろう。
井植山荘の紅葉
井植山荘の紅葉
近くには長尾連山、それにつづく西谷の山や里、そして六甲山とハイキングには好季節。緑のなかにも、もみじが見られ、やがて緑が茶褐色に変わってゆく姿にも風情を感じたい。
 
市街にはトウカエデの中山桜台、清荒神の大イチョウ、市役所通りのケヤキ並木、南口駅付近のハナミズキ、千種のサクラ。逆瀬台バス道のアメリカフウ。仁川の競馬場内のサクラが一足早く色づく。
 
そして聖心女学院では、小林駅から正門へ入る道路の右手の谷に、カエデとサクラが多く見られ、見ごとなまでの紅葉の移り変わりが楽しめる。
 
西谷では大岩谷付近のもみじもよいが、武庫川にかかる武田尾温泉の紅葉も見ごたえがある。
 
イチョウや一部のカエデの黄葉は特に、風雅があり、散るさまはゆく秋によりふさわしい。
 
さんさんと太陽が輝く夏の季節のあとだけに、もみじ散る秋はもの悲しい。都会では季節感が薄く、秋の感傷はうすれてゆくが「もののあわれは秋こそまされ」である。

宝塚てくてく第238号<平成20(2008)年11月号>より

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