地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、宝塚の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

宝塚の地域情報サイト「まいぷれ」

宝塚てくてく

川ものがたり vol.4 天神川(2)

子ども・鳥・魚が戯れる川

その昔、天神川のきれいな砂は松尾神社、天満神社の境内にまかれた。また植木や盆栽の砂としても重宝され、植木の街山本として栄えた理由の一つだ。
3月号で天神川の上流から176号線まで紹介した。今回は天神川左岸を天王寺川合流点まで歩いた。この川は整備され「人と自然がふれあう、こころ豊かな街宝塚」の看板が立っている。

天神橋近くの休憩所に環境浄化木として知られる、「宝塚チェリー」が植えられている。このサクラはヒマラヤザクラの植樹に取り組んできた「宝塚チェリー会」が名付けて皆に親しまれている。

散歩中の伊丹の人に出会った。朝は天神橋まで、夕方は昆陽池まで歩くのが日課だとか。夏目木橋、花園橋、雲垣内橋と、川床が周辺の平地よりも高くなった天井川が続く。

JRを過ぎた土手の東側に明治6年に開設した山本小学校があった。明治24年長尾小学校と名が変わり昭和34年に今の場所に移った。長い歴史を感じる。ずーと自然のままの道が続き空気が気持ち良い。

伊丹市に入り、大阪芸大短大部、北辰橋、荒牧バラ公園を過ぎ、中国自動車道を抜ける。取材のときは川洽いのシダレザクラ、ソメイヨシノは満開だった。

桜並木が続き、子どもたちが野生の菜の花を摘んでいた。鴻池東橋を過ぎ、対岸には鴻
池小学校、伊丹スポーツセンターの野球場からくる歓声を聞きながら歩く。

カモが2羽黄色いくちばしを使って餌をっいばんでいる。頭を水に突っ込み、その姿がなんともユーモラスである。セキレイ、カルガモ、ムクドリ、シラサギそれにウまでもが遊んでいる。メジロを待っていたらやってきたのはヒヨドリ。盛んに桜の蜜を吸っていた。

 玉田団地バス停付近にチューリップ、スミレ、キンセンカ、スノーボールが色とりどりに植えられている。「大池橋ミニバラ公園グループ」のボランティアの人たちが、川の両岸に花壇を作り周りの人を楽しませている。車道を挟んで左側は昆陽池の森が続く。

川がカーブし、それにそって歩いていくと目前に甲山、六甲山系が見える。伊丹の天神川橋の手前で天王寺川と合流している。その先端をうまく利用して遊歩道があり、置石を渡る。今度は長尾の山に向かって歩き帰路へ。川の中には50cmあまりの大きな鯉が10数匹悠然と泳いでいた。

宝塚てくてく第244号<平成21(2009)年5月号>より

宝塚てくてく宝塚てくてく』さんから提供いただいているコンテンツです。

宝塚てくてく』は毎月第2水曜日発行のフリーペーパーで
発行部数8万部。
宝塚市内全域+西宮塩瀬+川西の一部地域に新聞折り込みされています。

人気のキーワード