男と女の「おかしな!?」ハナシ
あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。
「転勤族の妻」って何だかなぁ・・・
今回のつぶやき主は、転勤族の主婦、春子さん。
昔の同僚、冬美さん、秋代さんと久々に3人で会いました
冬美: 春子!久しぶり~。やっと大阪に帰って来たのね。元気でやってる?
春子: 実は大阪に帰って来たとたん、一人暮らしなの。
夫は地方に単身赴任、長男は東京で就職したし、次男と三男は大学生でそれぞれ下宿。
今は5人家族がみんなバラバラよ。
冬美: えーっ。本当にバラバラじゃない。それは寂しいわね~。
春子: そうなの。
夫の転勤で数年ごとに全国各地を転々として、ずっと家を空けていたので、近所づきあいもほとんどなくて。
これからは「ご近所に馴染まなきゃ・・・」って感じ。
秋代: 春子はこれまで主婦として、引っ越しだの転校だのって、家族のためにずっと頑張ってきたんだもの、これからは家族の世話から解放されて自由に好きなことをしたらいいのよ。
春子: そんな余裕ないわよ~。
まだ大学生も2人いるし、家族が遠く離れているから交通費もばかにならないのよ。
だから今さらだけど仕事をしようかと思っているところ。
ただ両親が最近急に弱ってきて、ときどき九州の実家に帰って面倒を見ないとならなくてね。
ずっと専業主婦だったし、急に休みを取れる仕事ってなると、なかなか見つからない上に、あってもこの年じゃ、採用されなくてね・・・。
秋代: 私たちの中では一番バリバリ働いていた春子が、どこにも雇ってもらえないなんて・・・。
春子: あの頃は海外出張もよく行ったし、本当に仕事は大好きだったから続けたかったの。
だけど夫婦揃って出張なんてことがあると、子どもの預け先がなくて、近くに頼る人もいなかったから、どうしても続けることができなかったのよね。
冬美: そうだよね。頼れる人が近くにいるって大事だよね。
私が今、仕事が続けられているのは、夫は地方公務員で転勤もないし、どっちの両親も近所に住んでいるからこそよ。
◆春子のつぶやき
夫の会社の辞令一つで、家族で見知らぬ土地に引っ越しを繰り返すって、私にとっては想像していた以上に大変だった。
たくさんの出会いや楽しいこともあったけれど、出張で行くのとは違って、そこに住むとなると言葉も習慣も違うから、とにかく慣れるのが大変。
夫は転勤の度に会社の中でキャリアアップしていったのに、私はただただ裏方でしかなかったような気がしている。
父も母もよく「住み慣れたまちで最後まで暮らしたい」って言うけれど、住み慣れたまちがあるってことは、ある意味すごく恵まれたことなんだなって今は思う。
◆冬美のつぶやき
春子の話を聞いて、私はとっても恵まれていたんだってことを今日はあらためて実感したわ。
正直、親の手助けがなければ、今の仕事は続けられなかったもの。
◆秋代のつぶやき
私は独身だから仕事を続けているけれど、もし春子と同じ立場だったどうしたかなぁ?
夫に「どっちが仕事を辞める?」って聞いたかもしれないなぁ。
だって女が仕事を辞めなきゃならないって決まってる訳じゃないだもん。
横からちょっと言わせて
神戸大学名誉教授・前附属病院薬剤部長
生まれも育ちも伊丹の 平井みどりさん
夫婦とも転勤のある仕事についている場合、どちらの転勤を優先するかが常に問題となります。
特に子どもがいる場合には、転勤先で保育所や子どもの面倒を見てくれる人をみつけるのは極めて難しいことが多い。
少し以前は夫の転勤に妻が同行するのが当たり前、子どもも転勤先の学校を転々というのが普通のことだったが、最近は子どもの教育優先ということで、お父さんが単身赴任という形が結構多いようです。
特にお母さんも仕事を持っている場合は、その傾向は一層強くなります。
それでも春子さんのようにいろいろな事情で思い通りにできない例も多いでしょう。
子育てが一段落する頃に浮上する「介護」の問題も頭が痛いところです。
それぞれのご家庭の事情により、「正解」あるいは単純な解決法はない、としか言えませんが、二世代・三世代が一緒に、あるいは近くに住むことを奨励する制度や、自治体が支援することは歓迎すべき流れかと思います。
すでに超高齢社会に入っている日本では、高齢者と若年者がどのように相互扶助を行うかが、早急に解決すべき課題となっており、医療の問題、過疎化の問題を含めて国家的危機状態にあるものの、出口が見えない状態です。
春子さんのような能力の高い女性を、それぞれの事情に合わせたかたちで雇用する形態もあることはありますが(例えばネットを使って在宅勤務でできる仕事が増えています)求人と働きたい人のマッチングがうまくできていないのでは、と感じます。
女性はネットワークを作るのが上手い人が多いので、春子さんとしては会社等にフルタイムで勤めるよりも、同じような境遇の女性が相談できる場を作るといった、支援活動を考えていただきたいと思いますし、そういった活動を自治体などが支援してくれると有難いですね。
伊丹なら女性・児童センターを訪ねればいいのかな。
原稿担当 : NPO法人 あなたらしくをサポート(愛称:らしーく) イラスト : 林やよい ※このイラストを利用されたい場合は「NPO法人あなたらしくをサポート」nporasiku@gmail.com までご連絡ください。
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