あの超有名なミュージカル「オペラ座の怪人」が映画化される！
そう聞いてどんな仕上がりになっているのか楽しみにしていた。
劇団「四季」のミュージカルを見て、曲と言い豪華なステージと言い。後世に残るミュージカルだと思った。
それをどう映画化したのか？
まずは、荒れ果てた現在のオペラ座の場面をモノクロにして、回想場面になると途端に鮮やかな色彩と心躍らせるような舞台裏の躍動感。そしてあのドデカイ豪華絢爛なシャンデリアが画面一杯に出てくる。
その時点で私は完全に映画のオペラ座の中に入りこんでしまった気分になってしまった。

過去の有名なミュージカル映画は沢山あるが、この「オペラ座の怪人」はゴージャスでそして華やかなミュージカルとして最高傑作と言えるだろう。

ファ
ントム役のジェラルド・バトラーだが、彼があそこまで歌えるとは驚いた！　彼の余程の努力もあったと思うが、ファントムの荒削りで男っぽく、ちょっとがさ
つな雰囲気が彼の歌い方にぴったり！　吐き捨てるような強い歌い方がまたまたグっときてしまう。何ともセクシーで、彼の違う一面がここで発見されたのでは
ないだろうか？

そしてクリスティーヌ役のエミー・ロッサム。17才とは思えない堂々とした歌いっぷりは、やはり小さい頃から舞台で歌っていただけのことはある。透明感があり、そして素直に響き渡る彼女の声を迫力あるフルオーケストラがバックアップ。
何とも贅沢なミュージカルである。

もともとスケールの大きなミュージカルを最大限に生かし、それを超えるスケールの大きい映画になったと思う。
シャンデリアにしても2万個のクリスタルで制作するほど凝りにこったもの。
まばゆいばかりのきらめきと、素敵な歌声と、贅沢を極めたような作品だと思う。

この映画を見てから「オペラ座の怪人」の曲を耳にするたびに、鳥肌が立つようになってしまった私です。

text by...  七福神

2005/01/31